7-614 名前: もうひとつの初めて(1/3) [sage] 投稿日: 2007/12/15(土) 13:17:54 ID:HD5CRFnM

 朝霧の家族が寝静まると、達哉と私は欲望に正直になる。達哉が私の部屋に
忍んできて、肌を合わせる。
 キスにとろけてから、ベッドでうつ伏せにされた。達哉はヒップを
抱えあげると、二枚の肉房をねちっこく揉みほぐしてから、おもむろに恥辱の
穴を探ってきた。
 思わず息を呑み、「やめて」と言おうとした矢先に言葉をぶつけられる。
「フィーナ。俺、こっちに入れたい」
「あ、ああぁ。そ、そっちはダメよ……」
「欲しいんだ。フィーナの穴をすべて、俺のものにしたい」
 達哉がアナルに興味を持っていることはわかっていた。今までのセックスで
なんども、積極的に指やペニスの先でいじってきた。
 そのたびに私は悲鳴をあげ、拒んでいた。でもそれももう限界。達哉の欲望を
抑えこむことはできない。
 ……私だって覚悟していた。だって、繰りかえしいじられているうちに
快感を覚えていたもの。悲鳴に甘さが混じるのを必死に呑みこんでいたくらい。
 それに今日は、彼が来る前にトイレに行っておいたとき、なんとなく予感を
覚え、意識してしまいウォッシュレットで念入りに清めておいた。自分から
準備しておいて、拒みきれるはずがない。
 そんな心の揺れが声に出てしまっていた。声色で私が拒んでいないことを
知った達哉は小さくほほえんだ。
「するよ。えっと、ローションがあるよね」
 私の使う基礎化粧品のなかに、肌の水分を保つためのローションがある。
それを教えると達哉はすぐに取ってきて、尻房のあいだに垂らした。
「あ、ああッ」
 体液とは違う液のぬめりに、声が出てしまう。ローションが塗りひろげられて、
お尻の穴のマッサージがはじまる。
 滑りが増して、指が軽やかに動いている。丹念にいじってくる指が、なんとも
いえない快感を生み出して、喘いでしまう。
「いい感じになってる」
 わくわくする声を浴びせられ、顔がほてる。排泄穴をいじられて感じてしまう、
ふしだらな私。スフィア王国の未来を担う姫が、愛する男にアヌスをいじられて
悦んでいる。
「ハウッ!」
 いきなり入ってきた。指が一本、奥まで来て、抜けそうになって、また
奥へ進んでくる。
 あ、あ、ああぁ。腸の奥に疼痛が生まれる。痛みでもあって、心地よさでも
ある。奥まで来た指の先が疼痛を撫でて甘い快楽に替える。
 指がいったん抜けて、ローションをたっぷり押しこんで、また入ってきて
そのままリズミカルに抽送される。
 疼痛はすべて、めくるめく快感に替わって、お尻の穴で指を動かされる快感に
とろけてしまう。こ、こんなに気持ちいいなんて。
「お尻の穴、きついなあ」
 からかっているのか、誉めているのかわからない声。恥ずかしさに体が
反応してキュッとヒップが引き締まる。穴も、後ろだけじゃなくて前の穴も
締まって、達哉が息を呑んだ音が耳に飛びこんできた。



 一度とまった指が、だしぬけに激しく動く。今度は私が息を呑む。
 強く締まるアナルが、入口もなかの壁も強くこすられる。ローションのおかげで
摩擦が少ないのに、それでも熱く燃えてくる。す、すごい。こんなに燃える快感、
初めて……。
「ふはっ、はっ、はあっ」
「すごいよ、フィーナのアナル、くううぅ」
 指を動かすだけなのに達哉の声が切迫してきている。私は苛烈に責められて、
臀部をもじつかせて耐えるだけ。
 すっと指が抜けた。ほっとすると同時に寂しくてたまらなくなる。アナルを
いじられる感触に体が馴染み、その甘い快美感を欲していた。
「たまらないよ。入れる、俺のを入れる」
 達哉は挿入の体勢を整えていた。アヌスに大きな肉塊がぶつかってくる。
「ヒッ。無理、無理よっ」
 悦びにとろけながら、おののきの声が出てしまう。ペニスの太さ、長さは指
とは桁違い。あんなのがお尻に入ったら、こわれてしまう。
 こわれてしまうと恐れながら、桁違いの快感が生まれる予兆に身が震えている。
それに、ここまで来て恐れたところで、本気で拒んだとしても、達哉がやめる
はずがない。
「大丈夫。このまま、いくよ」
 強い意志を感じさせる声に、おののきが鎮まる。彼に任せて、おとなしくする。
 尻肉ごと窄まりが指で左右に引かれ、亀頭がぶつかり、圧力が加わってくる。
「うっ」
「うああっ」
 達哉が呻き、私も呻く。
「や、やっぱり、きつすぎ」
 先っぽがめりこみ、肛門が大きく開いている。ひ、開いたままなんて、こ、
こんなのつらすぎる。
「はっ、やっ、ああっ」
 やめてほしい。それとも、入るなら早く来てほしい。大きく割り開かれたままじゃ、
あ、あ、ああっ。
 ぐっと私の腰が引かれ、モノがせり出してきた。ズンという衝撃とともに先端の
ふくらみがすっぽりとお尻のなかに入った。
 お尻のなかにひろがる圧迫感に、声が出ない。いやいやと顔を左右に振る。
 腸のなかをペニスがじわじわ進んでいる。
 あ、ああっ、大きな肉の固まりが入ってくる。
 汚いものを出す穴に外から入ってくる異質な感覚に、脳がスパークする。アナルを
犯されて、か、感じているっ。



「フィーナ、どう? 気持ちいい?」
「わ、わからないわ……ああぁ」
 ペニスが根元まで埋没すると、達哉が耳もとでささやいてきた。
 指とは比べ物にならないくらい大きなものが後ろの体内を占めて、苦しくて、
でも不思議な淫楽を感じている。腸の粘膜で達哉の固さと熱さを知り、強く
締めつけて、あはあぁ。
 恥ずかしい穴で感じていることを素直に認めたくない。だから「わからない」
という言葉が出る。
 それが単なる言葉というのを、達哉が見抜かないはずがない。
「動くよ」
「やっ。まだ、そのま、ああっ」
 下腹を圧迫していたモノが退いていく。と、押し入ってくる。指よりも強烈な
抽送に私は早くもノックアウトされそうになる。
「や、ら、あぁ。お尻、お尻がもう、もういっぱい、いっぱいでぇ……いひぃ」
 理性も感覚も声もおかしくなっている。それでもアナルはヒクヒクと、彼の
固い肉棒に犯されて悦んでいる。悦楽がお尻だけでなく体にひろがり、心も
冒して、私はだらしなくよがるだけになる。
「ひゃふぅ、ふ、ふはあ。お尻、お尻がぁ」
「気持ちいいんだろ」
「いひぃ、い、いいぃ」
 達哉の問いに、おかしな声で答える。答えをはっきりさせようと達哉は腰を
振りまくる。さらなる突きが腸の奥深く貫き、体がバラバラになりかける。
 お尻を支配する強烈すぎる快楽は圧倒的で、なにもかもが吹き飛ばされそう。
私がまだ私でいられるのが不思議なくらい。
「俺も、いいよ。フィーナのアナルは、アナルも最高だ」
 歓喜に吠え、ペニスの動きが力強さを増して、う、動いて、ああっ、痺れが
大きく、体がびくびく、とっても感じてしまうっ。こんなに感じてしまったら、
ああっ、私どうなるの? おかしくなって、とっくにおかしくなって、それなのに
快美が際限なく大きくなって……。
 達哉のペニスがひとまわり大きくなった。達哉の得る快美も大きくなって、
それはつまり、もう彼は、私だって、んはあぁ。
「フィーナっ。お、俺、もうイクっ!」
 達哉の雄叫び。私が声を返すより先に、ペニスがはじけて熱液が注がれる。
 お尻の奥が燃えるっ。子宮とは違う、穴の奥の奥まで入ってくる感触に目が眩み、
初めての鮮烈なオルガスムスですべてが飛んでいく。
「アアーッ!」
 灼熱に焼かれ、視界が真っ白になり、本能だけで叫びながら私はばったりと
突っ伏した。肉棒の突き刺さったお尻は高々と、彼に捧げられていた。

(完)