7-255 名前: ハッピーウェディング!? (にられば) [sage] 投稿日: 2007/06/15(金) 00:20:30 ID:hEld7Qd9

再び大きな扉の前に立つ達哉とフィーナ。
これから二人がドアを開けると披露宴が始まるのだ。

その頃、会場では司会進行を仰せつかったカレンが準備完了の合図を待っていた。
とは言っても待っていたのはドアの向こうの二人の準備だったのだが………
時間通りに間に合うだろうかと表面上の涼しい表情とは裏腹に内心、ドキドキとして合図を待っている。
その時、ドアに向かって一斉にスポットライトが当てられる。
それが準備完了の合図なのだ。
胸を撫で下ろす暇も無く目配せをするカレン。
すると会場内のステージの幕が上がりオーケスラが現れる。
因みに月と地球から選抜された混合オーケストラである。
そのメンバーの中には名前と同じ色の髪の女性がクラリネットを掴んで緊張の
面持ちでマエストロを見つめていた。
一番前に位置するマエストロが指揮棒を持った手をかざす。
その手を振り下ろすと同時に演奏が始まる。

その様子を見て末席に連なっている朝霧家、鷹見沢家のテーブルからは早くも感嘆の声が上がる。
「お姉ちゃん、月の貴族の人達の結婚式ってみんなこんな感じなの?」
小声でさやかに訊ねる麻衣。
「私も月での結婚式に呼ばれたのは初めてだから………」
何しろ親友のカレンですら未だ恋人すら居ないのだ。
無論、さやかも同様ではあるが………
「さやちゃん、良かったら俺の所に来ない?」
仁がいつもの様に笑顔で言った。
「おい、仁。静かにしないか」
いつも通り左門に叱られて会話が止まる。
「結構本気なんだけどなぁ………」
ぼやく仁だった。
「ねぇ麻衣、あれって遠山さんじゃない?」
菜月が指差す先を見る麻衣。
「あ、本当。遠山先輩だ」
自分の出番は無いのか、張り詰めた表情で出番を待つ翠色の髪をポニーテールに
纏めている女性を確認する。
彼女以外の何者でもない。

そして演奏が山場を迎えた時、静かにドアが開いた。
達哉とフィーナがその姿を現した。
達哉の格好は正直、先程の結婚式の衣装とどう違うのか分かり難い。
だが、フィーナのドレスは先程の物とは全くの別物であった。
同じ物は常に身に付けている王冠とブレスレッドのみ。
二人は手を繋いでゆっくりと自分達の席に向かってゆっくりと、だが堂々とその歩みを進めた。



席に着いた二人は会場全体を見回す。
いったい何人の人がこの会場に居るのだろうか?
月の名門貴族、月と地球の政財界の重鎮達。
そして地球の家族達。
そんな中、フィーナにマイクが廻りそのマイクを達哉が握る。
「この度は私達二人の婚礼の儀にお越し戴き………」
本来ならここはフィーナ自身が最初に挨拶すべきかもしれないが彼女としては
正式に夫となった達哉を立てて最初に挨拶させたのだ。
暫らくして達哉の話が終わると続いてフィーナがマイクを受け取り、話を進める。
それも終わると暫らくの間、歓談と間食の時間になる。
その時、達哉はそっと新婦に耳打ちする。
「大丈夫?その………さっきは出し過ぎたかも………」
達哉は先程、膣に数度に亘って射精してしまったのである。
するとフィーナは何事も無かったかの如く、耳打ちで返す。
「大丈夫よ。これで堂々と子供も作れるわ。それに………」
何か意味有り気に語るフィーナ。
「こぼれない様にちゃんと生地が厚めの下着履いてきたから………」
だが、その通常より厚くなっている筈のパンティーにはちゃんと精液の物
と思われるシミが付着していたのだった。