7-3 名前: 1+1≠2(にられば) [sage] 投稿日: 2007/05/18(金) 00:15:23 ID:iYlx4Yfs

季節は流れ、直樹は受験生となっていた。
進級しても担任は相変わらず結、クラスメート(愛人達と天文部部長)も同じクラスだ。
まぁ、それについては作為的な何かを感じる。
そんな直樹と結を除く御一行様は、揃って放課後のカフェテリアに集結していた。
そこには他に人が居ない。
無論、何時も居るはずの厨房のおばちゃん達もいない。
重要な話があるらしく、結が手を回した様だ。
「先生、遅いね」
直樹の隣に座っている保奈美が言った。
「本当ですね、どうしたんでしょう」
保奈美と反対側で直樹の隣に位置する茉理。
二人して肉棒を弄ぶ。
「もう、保奈美、跡で変わってよ」
羨ましそうに眺める美琴。
さらにテーブルの下では文緒とちひろが直樹の陰嚢をそれぞれ頬張っている。
肉棒に絡めるスペースが既に全部占拠されているのだ。
西日が差し込むカフェテリアで結を待つ間、何故なのかこんな状況エロイ状況になっていた。

しばらくして結がやって来た。
「な、何をしてるんですかっ」
思わず注意するものの、股間が疼いてしょうがない。
結局は結も混ざってしまう。
「く、くずみくんっ、もっと突いてぇぇぇっっ」
最後に結に順番が回ってきた時には既に外は暗闇に染まっていた。

「ったく、あんた達は………」
呆れた顔で一同を見回したのは恭子だった。
「結がなかなか戻ってこないから様子を見に来たら………はぁ………」
「………………………」
赤面し、何も言い返せない直樹達。
特に結は小さい体をさらに縮ませる。
「まあいいわ。その様子じゃあ、結からは何も聞いてないみたいね」
喘ぎ声なら………と惚けてみようと考えたが思い止まる直樹。
「オペレーションサンクチュアリは、もう直ぐその計画を終了するの」
恭子が美琴とちひろを交互に見つめる。
「貴方達は本当にこの時代に残るのね?この計画は時空転送装置を解体
して終了、今帰らないと二度と元の時代には戻れないわよ」
だが二人の眼には迷いは無かった。
もう、直樹無しでは生きていけないのだから………
「もう、お父さんとお母さんにはお別れを言ってきたから………」
「私も妹にさよならを言って来ました………」
美琴もちひろも悲しそうな表情を浮かべる。
覚悟を決めたとはいえ、家族、そして共に過ごした世界を捨てるのだ。
「………わかったわ………覚悟は固いみたいね」
「でも何かあったら私か結に言いなさい。私もこの時代に残るから………」



そしてこの後も込み入った様々な説明がなされていた。
「ところで一つ、気になる事があるんですけど………」
直樹はその問題に非常に気を揉んでいた。
「その、保奈美とは既に婚約してるんですけど………美琴や茉理や文緒に
ちひろちゃん、結先生とはこれから一体どうすれば………」
結局の処、気になるのはそこである。
もしかしたら渋垣夫妻にはばれている可能性はある。
あの二人の事だから素知らぬフリを決め込んでいる可能性大だ。
保奈美が関与しているなら間違いないとでも思っているのかもしれない。
因みに、弘司はこの事を知っているがその友情は揺るぎもしなかった。
呆れてはいたが、寧ろ自分の妹がハーレムに名前を連ねていないだけでも一安心と言った感じだった。
とは言え直樹はまだ学生で、将来の見通しは全く立っていない。
しかも、ハーレムを囲う行為自体が世間一般には良くは思われてない。
日本の法律では重婚は禁じられている。
「まぁ、それについては暫らく待ってて。近いうちに何とかなるから」
「な、何とかなるって………」
「大船に乗った気で待ってなさい。何しろ私達が持っているのは未来の
技術だけじゃなく過去の情報も持っているから………」
なにやら意味深な発言をする恭子。
そしてその謎めいた発言の真意は次回、最終回で明かされる。