3-356 名前: フィーナのお仕置き(1/2) [sage] 投稿日: 2006/10/30(月) 00:24:51 ID:Y+1C+91U

「達哉。今日はミスが多かったわ。しっかりしてちょうだい」
「ご、ごめん。次はちゃんと……」
 ふたりしかいない部屋で達哉が正座をして、うなだれている。フィーナが
くどくどとお説教している。
 月の姫が責めているのは、達哉の作業ミス。いずれ王族に加わる達哉はフィーナの
政務をできる範囲で肩代わりしているのだが、まだまだ不慣れで失敗してしまう
ことが多い。無論失敗しても差し障りのない仕事しか与えられていないのだが、
だからといってミスが許されるものではない。
「うふ。じゃあ、お仕置き」
 にっこり笑ったフィーナは、神妙にしている達哉を裸に剥いて両手を後ろに
縛ってしまう。ミスを責めている時点で性交ははじまっていたようなもの。こんな
きわどいプレイができるほど、ふたりはハードなセックスにのめりこんでいる。
 自分はブラとショーツのセミヌードになってから、フィーナは引き出しを開けて
なにやら取りだした。
「お仕置きだから、これを」
「ヒッ」
 ほっそりした指の間でキラッと光ったものに、達哉は息を鋭く呑む。フィーナが
持ちだしたリングは達哉にとって恐怖の器具だ。
 ペニスの根元に装着して、男根の律動を制御するアイテム。がっちりと締め
つけられれば、どんなすごい快楽に襲われても射精できなくなる。
 フィーナに言わせれば、達哉の快感を長く保つためということになるが、
出したくても出せないつらさはたまったものではない。もちろんフィーナだって
そうと知っていて言っている。
 達哉の額にタラタラとあぶら汗が流れる。
「や、やめてくれ。それ付けたら、俺は」
「達哉は、ずっと気持ちよくなれるのよね」
 フィーナは麗しい顔に悪魔的なほほえみを浮かべ、パチンという音を鳴らして
リングを装着させた。その音だけで達哉は絶望してしまう。だが絶望の心と
関係なく、たぐいまれな快楽を求めてペニスはギンギンに固さを増していた。
「こんなに悦んでるわ。じゃあ」
「ひ、ひゃ、やめ、それ、ふはっ、はは、はひゃ、はひっ」
 フィーナの手が陰茎を包む。一度握ってすぐ指先だけで触れ、こちょこちょと
くすぐりはじめた。
 しごきではなくくすぐり。性の快楽とは違う心地よさに達哉の口から虚ろな
笑い声が飛び出る。
 リングを使ったお仕置きに怖れを抱いているのに、無理矢理笑わされる。掻痒感
という微弱な快感を「笑い」が増幅して、大きな快感と認識させる。強制的に快楽を
変換されているうちに達哉の神経はおかしくなってくる。



「んは、はははっ、や、やめ、だめっ」
「こういうのも、気持ちいいはず」
「は、はひ、はっ、はっ、そ、それ、ふひぃ」
 ペニスだけでなく、脇腹にも手を伸ばして本格的にくすぐるフィーナ。いたずら
する手は胸板にも向かい、固い板を指先でくるくるなぞる。男の乳首が勃って
くると、細い指を絡めるようにして弄ぶ。
「もっと感じて」
「か、感じて、るから……だからもう、うはあぁ」
 達哉が口をきくと、言葉を封じるようにくすぐりを強くする。くなくな
こちょこちょとフィーナの指が妖しく巧みに動くと、達哉は呼吸困難に陥り、
おかしくなった感覚に身を委ねることになってしまう。
 いつしかフィーナの左手がペニスを強くしごきはじめていた。しかし右手は
くすぐりを続けていたので、達哉はしごきを意識していない。痒みにも似た
くすぐったさに全身を焙られて、なにがどうなっているのか認識できないくらい
惑乱している。
「いいわあ。こんなにしても、ふふ、出ないものね」
「や、め……」
 いくらしごいても、手荒に扱っても、達哉の肉根は震えあがるだけで漏らす
ことがないのだから、フィーナにとって最高のオモチャ。
「ぬひぃ」
 裏筋に爪が当たり、腰まではじけそうな強烈なパルスが生まれる。ガクンガクンと
亀頭から竿まで激しくスライドしたが、精汁はおろか先走りの液すら漏れ出てこない
鈴口は綺麗なもの。
「こうすると、感じるでしょ」
「ふ、ふ、ふはっ」
 綺麗な尿道口をほじるように指が動いた。ぐりぐりされても、出ない。
出せない。熾烈な快電流が、永遠にも思えそうなほど長くペニスを走り抜ける。
 フィーナはペニス苛めと並行して、脇の下や首筋をくすぐっている。気持ち
よすぎるのに出せないもどかしさに性器がひくつき、くすぐりの快感で胴体が
痙攣している。
「も、もうやめ、てくれ……うひ、ひはっ」
 見開かれた達哉の目はどこも見ていない。快楽神経をはじめ全身の神経が
おかしくなり、フィーナが与えてくる刺激以外なにも感じられなくなっている。
「はずしてほしい?」
「は、はず、はずしてくでえ……そ、そうでないと、お、おれ、うわあぁ」
 息も絶え絶えの彼を、なおも危険なほほえみで見下ろしているフィーナ。
「はずす前に、どこまでイケるか試しましょう」
 くすぐっていた手も股間に降ろし、両手ですっぽりと陰茎を握る。
 しゅこここここっ。
 猛烈な手コキが開始された。太い肉茎からエキスを搾りとるように強く握り、
ぎゅぎゅっとしごきあげる。もちろんいくらしごいても、ペニスはひくつく
だけでいる。
「ぬひっ、ぬほ、ほ、ほ、ほへええぇ」
 限界を越えて勃起する達哉のペニス。リングがあるにもかかわらず、カウパー液が
じわじわとにじみでてきた。
「ずっとしごいてあげるわ。達哉が望むのなら」
「ぐへ、へ、へへへ」
 達哉の脳にフィーナの言葉は届いていない。とっくに出してすっきり
しているはずのものが溜まりに溜まって達哉の意識を冒し、思考能力ゼロに、
人間であって人間でない状態にまで堕ちていた。