3-48 名前: さやか先生の特別授業その2(1/2) [sage] 投稿日: 2006/10/24(火) 10:23:52 ID:AiSbMEFr

「じゃあ、ミアちゃんにやってもらおうかしら」
 かしましい乙女たちが、さやかの声でぴたっと静かになる。
「は、はいっ」
 指名を受けたミアが、ぱあっと元気な笑顔になる。フィーナはがっかり顔、
麻衣は「ちぇ」という舌打ち、菜月はあきらめ悪くぶつぶつと小言を唱えている。
「では」
「あら、ミアちゃん。どこへ行くの?」
 いきなり立ちあがって、くるっと身をまわし歩きだそうとしたミアを、さやかが
声をかけて引きとめる。
「はい。綺麗に後始末をするために、タオルかハンカチを――」
「だめよ。そういうものを使っちゃ」
「ふえ?」
 さやかのほほえみに、ミアがきょとんとする。
 フィーナも訝しげな顔つきになり、麻衣も「え、え」と口を丸くしている。
 菜月だけは、なにやら考えて、誰にも聞こえない声で「やっぱり」とつぶやいた。
“先生”は、艶美なほほえみとともに、メイドへ知識を授ける。
「あのね。男の人が射精したあとは、舐めて綺麗にしてあげるのよ」
「……えええええーっ!」
 ぽかんとなったメイドの口から飛びだすソプラノの悲鳴。
 くすくす笑って、ミアを見返すさやか先生。
「うーん。ミアちゃんには、ちょっと無理かしらね」
「じゃ、じゃあ、わたしが」
 ミアがとまどっているのを見て、麻衣がこわごわと発言する。麻衣とて「舐める」
という言葉に尻込みしているのだが、チャンスを逃がさないという意気がある。
「いえ、だいじょうぶです。やります。任せてください」
 プライドを傷つけられたように感じ、ミアはこぶしを握って力をこめて言った。
自信に満ちた態度が小さな体を大きく見せる。
「うん。任せるわ。ほら、顔を寄せるのよ」
 さやかに言われてミアは達哉の大事な場所を見る。手コキで精を搾られてなお
半勃ち状態のペニスには威圧感があって、せっかくの自信がしぼみかける。
それでもコクッと首を振り、おそるおそるしゃがんで達哉の下腹に顔を寄せていく。
「ミア……ね、姉さ」
 主役でありながらすっかり蚊帳の外にいる達哉が口を開いて、その口が
動かなくなる。
「いいところだから」
 ぽつりとつぶやいたのはリース。彼女もまた、ミアの行為を見物できる位置へ
来ている。
「はあ……」
 汚れた男根を目の前にして、ミアが長いため息をついた。息を吐いたことで、
思い切って動きだせる。
 ちょこんと出した小さな舌の先っぽに、精の汁が触れる。
 反射的に顔を引く、月人のメイド。
「に、苦いです」
 顔をしかめるミアに、さやかはいつものにこにこ顔でいる。
 ごくっと唾を呑んだのは、月の姫フィーナ。麻衣も菜月も、嚥下の音こそ
鳴らしていないが、フィーナと同じ顔をしている。
「ね、ねえさやか。後始末はミアに任せるけど、その、精液の味を私も」
 意気込んで言うフィーナに、麻衣と菜月が付き従う。
「はいはい。じゃあ、みんな一舐めずつしてみてね」
 一列に並んで、まずはフィーナが白濁液を舐め、複雑な表情を浮かべた。
続いて麻衣が舐めて、男の精の苦さを知る。
 菜月は精液だけでなく、ちゃっかりと達哉のペニスを直に舐めこそいで味を
みていた。
 さやかは精液初体験の少女たちに構うことなく、ミアをコーチする。
「ミアちゃん。汚れの後始末は確かに後始末だけど、奉仕しないとだめ」
「ほ、奉仕?」
「ええ。でも難しく考えることはないの。ミアちゃんなら。だって、奉仕って、
その人に心から仕えるということだもの。さあ、今は達哉くんに仕えてあげて」
 ミアは、さやかの言葉の意味を噛み締めて、
「はい。やってみます」
 と、果敢に舌舐め奉仕にチャレンジする。
 ぺろ。ぺろ。
 少しずつ、苦さに負けじと濁液を舐め取っていく。
「そう、そうよ。フィーナ様が手でしてたとき達哉くんが気持ちよさそうだった
でしょ。ミアちゃんも、舌で舐めて気持ちよくするの」
「ふは、はあい」
 汚れを取ることしか意識していなかったミアの舌の動きが変化する。フィーナの
さすっていた手をイメージして動く舌は、竿のごつごつを巧みにくすぐることに
なった。
「んはっ」
「きゃ」
 清められていたときから達哉はこそばゆい快感に悶えていたのだが、本格的に
くすぐられて大きく息を吐いた。
「ふふ。ミアちゃんの舌で達哉くん、感じてるわ」
「え、え、そうなんですか?」
 男へ奉仕している意識の薄かったミアは、さやかの評価に目をぱちくりさせて、
達哉へ尋ねた。
 達哉は羞恥に頬をほてらせながら、こっくりと小さく首肯した。もちろん
リースのコントロールではなく、達哉本人の意思。
「……はあん」
 なんともいえない恥ずかしさと喜びにミアが頬を染めながら、ぺろぺろと
舐めまくる。汚れのなくなった箇所にも、丁寧に舌腹を這わせている。そればかりか、
舌先をとがらせて、亀頭下のくびれを刺激するテクニックまで披露している。
具体的な指示がなくても一級品のフェラチオを自然に行っているメイドに、
さやかは「あらあら」と感心の声をあげた。
 息をとめて見守っていた三人の少女が、ほとんど同時に甘くて熱い呼気を
もらした。
 フィーナも麻衣も舌舐めずり。ミアの舌遣いを真似するように、己れの唇を
舐めている。
 菜月はもっと露骨に、舌を宙に突き出してねぶるように動かす、シャドー
フェラチオを行っている。
「はふう。はあ、はあ」
 舌を動かすのに夢中だったミアは息を切らしてしまい、舌奉仕がストップして
しまった。
 達哉の肉根はすっかりと綺麗になり、完全に勃起した状態へ戻っている。
「ミアちゃん。ご苦労さま」
「は、はっ、はい。これで――」
「ええ、これで充分。ふふっ。これなら出せるわよね」
 さやかのなにやら含む言葉に、真っ先に目を輝かせたのはフィーナ。
「そ、そうなの? 男って」
「ええ。達哉くんくらいの年齢なら、それはもうなんどだって」
 いかにもそそのかす言葉を聞かされて、月の姫は手袋を伸ばしかけた。
 しかしさやかはその手を、目で制する。
「でも、手でまたというのは、達哉くんもつまらないし、もっと別のものを
みんなにも見てもらいたいし」
 そう言ったさやかの視線が向かったのは、菜月。
 なんとも怪しいストレートな視線を受けて、菜月は「はわわ」とあわてかける。
「菜月ちゃん、実演を頼めるかしら」
「は、はい? じ、実演って?」
「パ・イ・ズ・リ」
 さやかは次なる淫戯の名称を口にし、菜月へ色っぽいウインクを送った。